TOPアンモニア除去技術 > 塩素添加によるアンモニア処理の問題点

塩素の添加量の過不足によって起こる問題

 地下水など、水質変化の大きい水に含まれるアンモニアを除去する場合、塩素による酸化法では様々な問題が起こることは前章にて述べた通りです。
 では、実際に塩素が過剰/不足の場合どのような問題が起きるのか、を此処では説明したいと思います。

過剰の場合

○ 残留塩素が水質基準をオーバーする
アンモニアの量が多ければその分使用する塩素の量も増えます。増大した塩素量に過不足が生じると、水質基準の範囲を超えてしまうことになるのです。
○ 目の粘液を刺激し、充血などの原因となる
塩素は強い酸化力を持つため、プールは残留塩素が高く設定されていますが、それでも1PPmを超えるような高い濃度では、目の充血等の症状を防ぐことは出来ません。
○ カルキ臭や、頭髪変色、トリハロメタン発生の原因になる
強い塩素臭(カルキ臭)は不快ですし、手などに付いた臭いはなかなか取れません。 それに塩素の酸化力は頭髪を酸化し、脱色された結果茶色く変色することがあります。
又、トリハロメタンは変異原性・発がん性・催奇形性を持つ危険な物質で、屋内プールのような閉塞性の場所では、泳ぐことに関わらずそこにいるだけで空気と一緒に吸い込んでしまいます。
トリハロメタンの発生は、有機物の量、塩素濃度、温度に比例します。つまり有機物(いわゆる汚れ)が多いほど、塩素量が多いほど、そして温度が高いほど発生量が増えるということです。
又、トリハロメタンが気化(水から蒸発すること)する条件は、界面(水の表面)の状態が大きく影響します。 静かな水面から発生するトリハロメタンの量と、水しぶきが上がるような水面から発生するトリハロメタンの量には、大きな差があると思われます。

不足の場合

○ アンモニウムイオンが残存し、遊離残留塩素が水質基準を満たさない
アンモニウムイオンに対応する塩素量が不足の場合、塩素はすべてアンモニウムイオンに消費され、処理水からは遊離残留塩素が検出されません。 飲料水の基準によれば0.1PPm以上の遊離残留塩素が検出されない水道水は、飲料用に不適とされ飲めません。
○ 同時に存在する鉄、その他の金属イオンの酸化不足を招き水質悪化の原因となる
代表的な鉄で説明しますと、酸素がまったく存在しない地下深くでは、鉄は二価の状態で存在します。
二価の鉄は無色透明で完全に水に溶けています。二価の鉄は除去できませんので、酸素や塩素などの酸化剤を作用させ、二価から三価に変えます。
三価の鉄は水に不溶で、時間とともに大きなフロック(鉄と鉄あるいは鉄とごみなどの塊)に成長します。
成長したフロックはやがて沈殿もしくは浮遊します。これを濾過することにより鉄の除去が出来るのですが、酸化剤が不足した場合、鉄は二価のまま存在するので濾過機を素通りしてしまいます。


 このように、少しでも添加量が間違っていた場合、それが過剰であっても不足していても問題が引き起こされるのが塩素によるアンモニア処理の問題点です。
 これを安全かつ確実に行うにはとても高度な技術が要求される事は前章で述べた通りです。
 当社では、このようなデリケートで煩雑な問題を克服する技術をご紹介しています。
 どうぞ、次章「夢のアンモニア処理技術」へとお進み下さい!!
by SEO BRAVE MYU